韓国大統領選が告示 全候補が慰安婦合意は破棄か再交渉を主張
(スポーツ報知)韓国の朴槿恵前大統領=収賄容疑で逮捕=の罷免に伴い実施される5月9日投開票の大統領選が15日、告示され、立候補者の届け出が始まりました。支持率トップを保つ革新系最大野党「共に民主党」の文在寅候補(64)と、猛追する中道野党「国民の党」の安哲秀候補(55)らが出馬し、17日から本格的な選挙運動期間に入る予定です。
韓国大統領選の多くはこれまで保守と革新の争いとなってきましたが、今回は保守系の朴政権が、昨年秋に表面化した朴前大統領と親友の崔順実被告を巡る事件で崩壊し、保守陣営の弱体化は著しくなっています。革新色が強いとされる文氏に対し、安氏は中道路線を打ち出し、保守層も取り込みつつ急追しています。
対日関係では、従軍慰安婦問題の解決を確認した2015年末の日韓合意について、全ての主要候補が破棄や再交渉を求める立場です。文氏は4日「必ず日本から謝罪を受ける」と主張し、安氏は6日「元慰安婦の意見を反映させるべきだ」と表明しました。
世論調査会社「韓国ギャラップ」が11~13日行った支持率調査によりますと、文氏は前週比2ポイント増の40%でトップを維持しています。3月から急浮上した安氏は同2ポイント増の37%で、やや伸び悩みました。